- 11月 3, 2024
朝晩は寒くなりましたね。咳がなかなか改善しない時ってありますよね。
奈良県大和郡山市に小児科開業予定「まつい赤ちゃんキッズクリニック」院長の松井潤です。
今回は長引く咳について説明したいと思います。先に要点を書くと、
①風邪をひいた後も咳が長引くようであればご相談ください。
②咳の原因も色々あるので、どの時間に多いかなどしっかり問診させてください。
③お話しを聞いた上で、聴診など行い診断を絞り込みお薬を考えます。
季節の変わり目や少し肌寒くなると、子どもはよく咳や鼻汁を出すことがあります。また風邪をひいたかなと様子を見られることも多いかと思いますが、あまりに長引いたりすると段々不安にもなってくるかと思います。あくまで経験的にですが、風邪をひいても遅くても1~2週間くらいで症状は改善することが多いかと思いますので、長引く咳や鼻汁でお困りであれば、一度ご相談頂ければと思います。
咳や鼻汁が長くなると眠りも浅くなり、子どもの体力が十分に回復せずに、また新しい風邪をもらってしまうことも多くなります。私は咳や鼻汁が長引いている子どもを見ると、まずはしっかり問診して、何が原因かを探ることを重視します。ご家族で判断は難しいこともありますが、乾いた咳(乾性咳嗽)か湿った咳(湿性咳嗽)か、日中や寝る時・明け方などどの時間に症状が強いか、期間中に改善する時があったかなど聞いていきます。その上で、風邪を繰り返しているだけの時もあれば、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などその子に何が起きているかを考えます。そこでお薬を処方する時もあれば、証明するために検査をご提案することもあります。要は「咳」という単語ではなく、お子さん一人一人に何が起きているか考えることを大切にしています。
聴診器で音を聞く時にはどんな音がしているかだけでなく、息を吸っている時・はいている時のどちらに音が聞こえるかなど参考にしています。小児科医としてなるべく子どもは泣かせないように診療したいと思っていますが、泣いていても呼吸音は聞こえるので大丈夫です。 大人でもこの季節は体がついてこなくて風邪をひきやすくなります。症状が長引くと、余計に風邪を繰り返すこともありますので、一度ご相談ください。