• 11月 17, 2024

そろそろインフルエンザが流行りだすかもしれません。

奈良県大和郡山市に小児科開業予定「まつい赤ちゃんキッズクリニック」院長の松井潤です。

コロナで外出控えとなった時には目立たなかったインフルエンザですが、最近になりインフルエンザの患者さんも増えてきました。季節が冬に入ってきたのを働いていても感じています。今シーズンのインフルエンザ予防接種は皆さんお済みでしょうか。まだの方は検討頂ければと思います。

今回はインフルエンザの説明です。要点をまとめると、

①感染予防は予防接種、人ごみを避ける、マスクの着用、手洗い、適度な加湿、睡眠とバランスのとれた食事です。

②インフルエンザの潜伏期間は平均2-3日です。ただし熱が出る1日前から人に感染させる可能性があるので、うつりやすい疾患です。

③抗インフルエンザ薬はいずれもウイルスの増殖を抑える効果です。

インフルエンザの予防方法はコロナウイルスと変わりありません。このためよくご存知かと思いますが、予防法は予防接種はもちろんのことながら、人ごみを避けて、手洗いするようにしてください。冬場に流行するのは乾燥することも影響しており、適度な加湿(約50%程度)は有効とされています。ちなみにアルコール消毒も有効とされています。

またどんな風邪の予防でもそうですが、経験的にはしっかり睡眠をとることは重要かと思っています。2学期はイベントも多く忙しく、クリスマス・お正月もあるので、この時期は特に睡眠不足になりがちです。日中しっかり遊び、まだまだやりたいことや宿題もあるかもしれませんが、出来なかったことは諦めて睡眠時間は削らない!これくらいの気持ちが風邪の予防には大切ですね。

インフルエンザの潜伏期間は平均2-3日ですが、熱が出る1日前から人にうつしてしまいます。このため感染していきやすい面もあるかと思います。学校の登校禁止は「発症した後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼稚園保育園は3日)」になります。インフルエンザウイルスの最後の抵抗なのか、インフルエンザは1度熱が下がっても、また1日後くらいから再度発熱してくる時があります。なので解熱後2日はしっかり休んで治しきってしまいましょう。

インフルエンザのお薬は次に示す通りですが、いずれも殺菌作用はなく、増殖を抑えるものです。このため体内に増えてしまったインフルエンザウイルスは自分で倒すしかないので、お薬を使っても直ぐには熱が下がりません。直ぐに熱が下がらなくても、水分や睡眠がしっかりとれていれば、ひとまず安心して頂いて大丈夫です。お薬を使わずとも治ると言えばその通りなのですが、子どもが少しでも早く楽に治るのも大切かと思いますので、治療法については個々人で相談していきたいと考えています。お薬もそれぞれメリットデメリットがあるので、患者さんのニーズに応じた薬を選択します。

【インフルエンザの治療薬】

・リレンザ(ザナミビル):吸入薬:1日2回を5日間服用。

・タミフル(オセルタミビル):経口薬:1日2回を5日間服用。

・イナビル(ラニナミビル):吸入薬:単回吸入。

・ゾフルーザ(バロキサビル):経口薬:単回経口。

・ラピアクタ(ペラミビル):点滴投与:※主に入院が必要な重症患者さんで使用。

まつい赤ちゃんキッズクリニック 準備中