- 12月 8, 2024
当院では小児訪問診療を行います!
奈良県大和郡山市に小児科開業予定「まつい赤ちゃんキッズクリニック」院長の松井潤です。
今回は小児訪問診療(在宅医療)についてです。
①当院では気管切開や経管栄養などの医療的なケアが必要なお子さんの訪問診療を行います。
②ご質問やご希望のある方は2025年春の開院後にホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。
誇張でも何でもなく医療は日進月歩で発展しています。新生児医療、救急医療、神経医療、障害児医療などの進歩によって様々な治療が開発されてきました。高度な治療もある程度は簡便になり、20年ほど前は病院でしか見ることの出来なかった人工呼吸器管理や胃瘻管理も、自宅で行うことが出来るようになりました。統計では20年ほど前に比べ、小児の在宅人工呼吸器の導入患者数は約20倍になっていると報告があります。高度な医療が必要な子どもたちも安定した状態になれば、自宅に帰り家族とともに生活します。
格好つけるようで少し恥ずかしいのですが敢えて言います。我々地域社会の小児科医は生命だけでなく、地域の生活を支える一端を担うことに誇りを持っています。
高度な医療が必要なお子さんは、医療機器が多く移動そのものが大変です。病院に着いて診察が終わっても、お会計やお薬の待ち時間・説明などにも時間がかかります。人手の確保や移動の道中も喀痰吸引などを行うために更に時間がかかるかもしれません。日常生活では入院するほど大きな病気をすることは稀で、風邪だったり、ちょっと気になることの方が多いかもしれません。そのような時は医療者が訪問して診察や処方、医療的な処置を行った方が、時間的な余裕が生まれご家族も自宅で生活する時に安心かと考え、小児の訪問診療を行っています。訪問診療を行うことで、ご家族の余裕が生まれお子さんと遊んだりするなど、家族の支援になることが出来ればこれほど嬉しいことはありません。
自宅で見る子どもたちは、病院とはまた違った表情や雰囲気でこちらも温かい気持ちになります。奈良県では小児の訪問診療を行っている施設はまだ少ないのが実情です。当院では患者さんに寄り添い、持続可能な医療を目指したいと思っています。ご興味のある方は2025年春の当院開院後にホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。